
現在、世界全体で二酸化炭素CO2などの温室効果ガスが増加しており、 その影響で地球温暖化が進み、豪雨・洪水・熱波・干ばつなどの異常気象、大規模な水不足、農業への打撃など、地球環境は危機的な状況にあります。2008年に開催された「G8洞爺湖サミット」でも地球温暖化問題はメインテーマに取り上げられ、世界各国が心を一つにしてCO2排出削減に取り組もうという意識の高まりとともに、国際的な環境協力の仕組みづくりも始まっています。近代文明の歴史において、森林の伐採が河川の氾濫をもたらし、工場の稼動が公害病をもたらすなど、経済活動の進展と地球環境の保全は相反するものでした。環境が壊れつつある現在、地球環境の保全と経済の発展 を両立し、持続可能な社会 の形成に貢献することが、すべての企業・団体に求められています。一条工務店は、人の暮らしの原点である「住まい」を見つめ、地球と調和した豊かな社会の実現に向けて尽力してまいります。
2008年3月に経済産業省から発表された「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」では、民生部門において取り組むべき技術の一つとして「省エネ住宅」が挙げられています。民生部門におけるCO2排出量は、京都議定書の基準年である1990年から増加の一途を辿っており、その削減のためには「省エネ住宅」の普及促進が急務となっています。これまで一条工務店では、2002年6月、省エネ住宅「夢の家Ⅰ」Q値=1.90W/㎡・Kの販売以降、2005年「夢の家Ⅱ・Ⅲ」Q値=1.31W/㎡・K、2007年「夢の家Ⅳ」Q値=1.16W/㎡・K※と継続して、住宅の省エネルギー化を推進。そして、2008年には、さらに省エネルギー効果の高い「i-cube」Q値=0.76W/㎡・Kの市場供給を開始しました。こうした活動は「環境大臣表彰」「省エネ大賞」「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック大賞」を受賞するなど高い評価を得ています。現時点では、最高水準の「省エネ住宅」ですが、更なる省エネ化の余地は残されており、最終的には、家庭におけるCO2排出量ゼロを実現した住宅の普及拡大を目指し、省エネ住宅の限界突破に挑戦し続けてまいります。
※「夢の家」のQ値は、弊社温熱環境棟プランより試算。
一条工務店は、これまで「家は性能」という揺るぎのない信念をもって、家づくりを追求してきました。大地震にも耐え、人命を守る「耐震住宅」、更には大地震の衝撃を1/3~1/4に抑える「免震住宅」、最高水準の省エネ住宅「夢の家」。性能向上の歴史は、一条工務店の家づくりへの「思い」の軌跡であり、私たちの技術革新にゴールはありません。地球規模の気候変動に対する警鐘が鳴らされる中、一条工務店は、変わらぬ「思い」で「人と環境に優しい家づくり」を追求し、事業活動のすべての領域において、地球環境保全に全力で取り組んでまいります。

2011年1月 代表取締役社長 宮地 剛











