一条トップ > 品質管理とアフターケア > 国産無垢柱の安定調達
一条工務店では、木材の仕入れにも厳しい自社基準を設けています。たとえば「腐れ・虫食い・割れ」については、JAS規格(日本農林規格)の基準では「軽微なこと、利用上支障のないこと」と表現が曖昧ですが、一条工務店では数値基準を設け、JAS規格品であっても「一条工務店基準」に満たないものは使用しません。また、JAS規格にはない「芯のずれ」という項目についても独自の基準を設けています。通常、曲がった丸太は曲木(まがりき)と呼ばれますが、この曲木を挽いた柱は芯が中心から大きくずれてしまいます。こうした柱は、後々反ったり、曲がったりしがちなので、このような材も落とされます。
木は産地によってその特性が異なり、同じ産地でも「山のどの方位の斜面で生育したか」「水分量はどうか」といった生育環境によって品質にバラつきが出ます。そこで一条工務店では無垢材の選別のために厳格な自社基準を設けて、日本各地の木材メーカーを選りすぐり、そのメーカーが扱う材から選び抜いた良材のみを仕入れます。また、日頃から一条工務店の担当者が全国の産地を実際に見てまわり、現地での品質管理や供給体制についての指導・調整にも取り組んでいます。
厳しい自社基準により厳選し、仕入れた材はISO9001認証取得工場による品質管理体制のもと、自社工場で、さらに受け入れ検査、工程内検査、最終検査と3回の検品作業を行います。しかも、この検品作業は柱の曲がりやねじれなどについて、すべての材を一本一本専門の技術者が確認する大変な作業。このように仕入れから加工にいたる過程で、厳しいチェックをクリアしたものだけが最終的に一条工務店の住まいの柱となり得るのです。