手間いらずでずっと「快適」な暮らし!「高性能な換気システム」と「キレイが続く外壁タイル」の仕組みって?
- 換気システム
- ロスガード90
- 外壁
- ハイドロテクトタイル

「暮らしのくふう」をお届けする小学館のwebメディア『kufura』編集長サトウが、一条工務店を突撃取材するシリーズ連載。今回は、「ジメジメ暑くて長い夏」でも快適にすごせる、一条の家の秘密にフォーカス!同時に、築年数を感じさせない外壁の工夫についても詳しく教えてもらいました。
外は暑いしジメジメ…でも家の中はさわやか空間!
春の終わりから初夏になると、どんどん湿気が高まる日本。気温上昇に伴って、外に出るとムワッとした湿気に悩まされることが多くなりますよね。そうなると、家の中もジメジメしがち……と思いきや、一条の家は一歩入ると空気が違う!

今回は二俣川展示場のモデルハウスに伺った編集長サトウ。家に入った瞬間に「なんかこの家の空気、清々しい!」と驚くサトウに、営業の廣江さんがドヤ顔でご案内。
「一条の家は、高性能な換気システムが標準装備なんです!だから家中の空気を24時間コントロールして、室温や湿気も調整できるんですよ」(以下「」内、廣江さん)
高性能な換気システム……これまで住んだ家で、そんなシステムがついているところは一度もなかったなあ……。高性能ってすごく気になる!
(「換気システム」については、こちらの記事で詳しく )
「では、まず換気の種類と仕組みを簡単にご説明しますね。
換気のシステムには、第1種換気、第2種換気、第3種換気があって、日本の一般的な戸建て住宅では、第1種換気か、第3種換気が採用されることが多いんです。
換気には外から新鮮な空気を入れる“給気”と、室内の空気を外に出す“排気”があり、第1種換気は、給気・排気ともに機器でコントロールしながら行います。
機器で外から空気を吸い込むので、目の細かい高性能なフィルターを通して空気を取り込むことが可能になったり、空気の流れも安定するのが特徴です。一条の家は、この第1種換気を採用しています。
一方の第3種換気は、排気を機器で行い、給気(入ってくる空気)は自然に任せる、という方法です。
第1種換気より安価で設置できますが、自然給気は空気を引き込む力が弱いためあまり目の詰まったフィルターを付けられません。そのため、ホコリや花粉などが家の中に入りやすくなったり、外の気温の影響を受けやすい、というデメリットもあります」

なるほど!一条の家は、フィルターを通したキレイな空気が室内に入っているから、こんなに清々しいんですね。でも、真夏の暑い空気を室内に入れたら、部屋の温度も上がってしまいますよね?
「そうなんです。そこで一条では、高性能のフィルターに加えて、“熱交換”、“湿度交換”もできるオリジナルのシステム『ロスガード90』を、標準装備しています。
この『ロスガード90』というシステムは、“熱交換換気”と言われるもので、新鮮な外気を室温に近づけてから室内に流すので、冷暖房で快適に保たれている室温を損なうことなく、家中の空気を入れ換えることができます。
さらに“湿度交換”の機能も優秀です。外から入ってくるジメジメした空気の湿気を、排気する空気が回収して屋外に出してくれる、という仕組み。快適な湿度に下げてから、部屋に空気が入るので、常に安定した湿度を保つことができるんですよ」
おぉ……そんなスゴイ仕組みが備わっているとは!室内にいると意識しないけれど、超優秀な空気清浄機を通した上に、温度も湿度も快適に整えた空気が、各部屋に常に供給されてるってことなんですね。
でも、そんなシステムを24時間動かすと、ランニングコストがかかりそう……。フィルターのメンテナンスも気になります。
「いえいえ!熱交換に電力を使うわけではないので、電気代はそこまでかかりません。しかも外の冷気や熱気、湿気をそのまま室内に取り込むことがなく、室温を一定に保てるので、むしろ冷暖房費の節約にもなるんです。
フィルターは、3ヶ月〜半年に1回交換するだけでOK。給気用フィルターは4枚入りで4,730円、1枚あたり1,183円(2024年11月時点)ですが、一条の家の引き渡し時に10年分をサービスでお渡ししているので、負担は大きくないと思いますよ」
10年分もらえるなんて、一条さん太っ腹!ちなみに、3ヶ月〜半年で、フィルターがどのくらい汚れるのか、気になるサトウ。実際に見せてもらうと……。
き、汚い!
今回訪問したモデルハウスは幹線道路沿いにあるからか、3ヶ月で真っ黒!ということは、普通に窓を開けて換気をしたり、フィルターのない換気口のある家だと、この汚い空気がそのまま家の中に入ってるということ……ひぇえ。
想像するとちょっと怖くなってくると同時に、『ロスガード90』の実力を説得力のある形で見せつけられました(笑)。
外壁のお掃除不要!キレイすぎて…築年数がわからない!?

次に見せてもらったのが、一条の家の外壁に使われている、超高性能外壁タイル『ハイドロテクトタイル』。こちらは、グラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブのシリーズで採用できるそう。
「一条の『ハイドロテクトタイル』を採用している家は、よく“築年数がわからない”って言われるんですよ」
どれどれ?実際に外に出て、モデルハウスの外壁を見てみると、たしかに建てたばっかりですか、と思うくらいキレイ。でもそこはモデルハウス、まめに掃除してますよね、と思っていました(失礼)!このタイル、一般的なものとは何が違うんでしょう。
「実はこの『ハイドロテクトタイル』は、自然の力で汚れを分解する“セルフクリーニング”をしてくれる、というスグレモノで、『TOTO』さんが開発した技術を搭載しています。
タイルについた排気ガスや排煙などの汚れを、太陽光の紫外線が分解して浮かせ、雨がその汚れを洗い流してくれる、という仕組み。
また、空気中の水分がタイル表面に膜を作ってチリやホコリがつくのも抑えてくれるので、何もメンテナンスをしなくてもキレイを保てるんですよ」
セルフクリーニング!?壁が勝手にキレイになってくれるとは、なんて賢い!億劫で後回しにしがちな、外壁のお掃除から解放されるんですね。
「技術は違うのですが、わかりやすく例えるなら、こびりつかない加工をしているフライパンをイメージしていただくといいかもしれません」
なるほど、こびりつかせない、落としやすい、という意味で似ているということですね、わかりやすい〜(そしてひたすら感心)。
「実はこのタイルの大きなメリットは、外壁のメンテナンス費用を節約できるということなんです。一般的な住宅では、30年間で約605万円の外壁のメンテナンス費用がかかるのに対して、『ハイドロテクトタイル』だと、約68万円に抑えることができるんです(※)。これ、かなり大きな差ですよね」
たしかに! 長くキレイな状態を保てて、メンテナンス費用も抑えられるなんて、いいことづくし。でも、全面タイルの外壁は高価になる、と聞きますし、さらにこんな技術を搭載しているとなると、初期費用がかなり高くなったりしそうで……。
「その点はご安心ください!タイルを自社のグループ工場で生産、壁にタイルを貼って加工してから建築現場に運んで組み立てる、という一条ならではの効率的な作業手順にすることで、コストを抑えているんです。
ちなみに、これから私自身が一条の家を建てるのですが、やっぱりこちらの『ハイドロテクトタイル』を選びました」
なんと!自分の城を手に入れるとは、楽しみですね。そして羨ましい。ちなみに、外壁の色は……?
「白です!(ドヤァ)」
やっぱり(笑)!汚れが自然に落ちてくれる外壁なら、白でも怖くない。長く住んでも古びた印象にならない、このタイルの性能を誰よりも信用しているからこそ、安心して「白色」を選べるわけですね。
今回、家中を清潔な空気と快適な温度・湿度に保ってくれる「優秀な熱交換換気システム」と、「自らキレイになってくれる外壁」の仕組みを知って、改めて一条の家の「健やかに、快適に暮らす」ための多彩な技術に驚愕した、編集長・サトウなのでした。
※「一条工務店の家」全面ハイドロテクトタイル貼り(i-シリーズⅡ、45.31坪):弊社モデルプランで2016年の物価に基づき算出した概算です。「一般的な住宅」サイディング貼り(延床面積45坪):住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」を参考に算出した概算です。
イラスト/朝倉千夏