「1年のうちどのくらいの期間、花粉症に悩まされていますか」という質問をしたところ、3ヶ月から5ヶ月と回答した人と、半年以上と回答した人を合わせると、1年の1/4以上の期間で花粉症に悩まされている人が半数以上いることがわかりました(図1)。
「屋外にいるときと比べて、自宅にいるときに花粉症の症状がひどくなりますか」と質問したところ、9割以上の人が自宅にいるときでも何らかの症状が出ていることが分かりました。また、自宅内でも屋外と比べて花粉症の症状が軽減されない人は過半数いました(図2)。
「コロナ禍3年目になり、在宅時間が増えたことで自宅での花粉症対策を強化しましたか」という質問に対しては、「強化をしていない」人が約85%と圧倒的に多く、「強化をした」と回答した人は約15%に留まるという結果になりました(図3)。
「自宅での花粉症対策に効果を感じていますか」という設問で、最も当てはまる項目を選んでもらったところ、4割以上の人が「あまり感じない」と回答。「感じない」と回答した人と合わせると、約6割の人が自宅での花粉症対策に効果を感じていないことがわかりました(図4)。
花粉症の子どもを持つ方に、「お子さまは何歳から花粉症を発症しましたか」と尋ねたところ、1位「5歳」、2位「4歳」、3位「3歳」となり、3~5歳までに発症したと回答した人が約半数いることがわかりました(図5)。
12歳以下の花粉症の子どもを持つ方に「花粉症の薬を飲ませていますか」と質問したところ、約6割の人が「病院で処方された薬を服用」と回答。「花粉症の薬を飲ませていない」人は約4割いました。
さらに「薬を飲ませていない」と回答した方に、薬を飲ませていない理由を複数選択で答えてもらったところ、「飲ませるほどの症状ではない」と答えた方が一番多く約67%でしたが、「長期的に飲ませることが不安」という方も2割以上おり、子どもの体への影響に不安を感じている方がいることがわかりました(図7)。
「お子さまが自宅で花粉症の症状が出て困っていることは何ですか」という問いに複数選択で答えてもらったところ、約4割の人が「睡眠が十分に取れない」「感染症と症状の区別がつかず心配」と回答しました(図8)。
調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2022年2月26日(土)~3月4日(金)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1286サンプル
回答者:男性381名、女性905名(10代以下4名、20代186名、30代569名、40代276名、50代165名、60代75名、70代以上11名)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
今回の調査では、自宅内でも花粉症の症状が出る方が9割以上おり、自宅内でも屋外と比べて症状が軽減されない方も半数以上いることがわかりました。一方で、コロナ禍3年目になり、在宅時間が増加しても、自宅での花粉症対策はあまり強化されていないのが実情です。
一条工務店では、花粉が侵入する隙間をつくらない超気密構造の家「i-smart」や、換気による花粉の侵入を防ぐ高性能フィルターを採用した全館換気システム「ロスガード90」を提案しています。
花粉をはじめ、排気ガスや粉塵、害虫など、屋外には快適な生活を脅かす多くの有害因子があります。そしてそれらは、住宅の「隙間」からも室内に侵入するのです。快適で健康的な住環境を保つためにも、気密性は欠かせない性能と言えます。
一条の超気密構造は、国の定めた次世代省エネルギー基準の「C値※1」である5.0cm²/m²をはるかに上回る0.59cm²/m²※2をマーク。これは、一番寒さの厳しい北海道(I地域)の基準もクリアするほどの高性能です。
※1:C値は建物の延床面積に対する隙間面積の割合で、この値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
※2:外内ダブル断熱構法施工現場での平均実測値
現場ごとにバラツキのない気密性を実現
一条では、一邸ごとの設計に合わせ工場内で断熱材の組み込みや気密加工を行います。そのため、現場施工では気密性能を保つことが難しい複雑な形状でもしっかり性能を確保することができます。建築現場ではさらに性能を万全にするため、部位や場所に合わせた気密施工も徹底して行います。
工場であらかじめ窓や断熱材などの部材を隙間なく組み込み、接合部には気密パッキンを施すことで、現場ごとの施工精度のムラをなくし、優れた気密性を実現しています。
建築現場では、パネル同士の接合部にわずかな隙間もできないように、シーリングや気密シールなどの施工を行います。これにより、床下から天井まで、隙間のない家が完成します。
全館換気システム「ロスガード90」の
高性能フィルターが花粉を99%カット
換気の際に花粉等の有害物質を室内へ取り込まないためには、フィルターの目の細かさが大切です。「ロスガード90」は花粉除去率99%※3の専用の高性能フィルターを取り付けることで、お子さまからお年寄りまで安心して暮らせる住環境を保つことができます。
※3:PM2.5対応型フィルター使用の場合
麻布大学名誉教授阪口雅弘氏と環境アレルゲンinfo and care 株式会社 白井秀治氏の協力の元、住宅内の花粉測定調査を実施。一条の住宅、一般戸建住宅、RC造集合住宅で、換気システムが室内に外気を取り入れる給気口(送風口)の花粉を採取したところ、一般戸建住宅、RC造集合住宅の多くで花粉の侵入が認められましたが、⼀条の住宅では対象全棟で花粉は検出されませんでした。
被験者番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 中央値 |
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送風口の花粉数 [個/㎠] |
0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
被験者番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 中央値 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
送風口の花粉数 [個/㎠] |
80.7 | 119 | 0.5 | 15.3 | 1.9 | 1.9 | 0.0 | 4.5 | 0.3 | 5964.4 | 594.1 |
被験者番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 中央値 | |
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送風口の花粉数 [個/㎠] |
648.3 | 2525 | 0.3 | 1403.5 | 297.5 | 1978.5 | 5.6 | 0.0 | 206.6 | 6.8 | 943.2 | 297.5 |
対象住宅:⼀条⼯務店、⼀般戸建住宅、RC造集合住宅
測定期間:2019年3⽉
測定⽅法:落下法による花粉回収。ワセリン塗布のスライドガラスを設置。
測定対象花粉:スギ花粉、ヒノキ花粉
計数:スライドガラス上に捕集されたスギ花粉は、ゲンチアナ紫グリセリンゼリーにて染⾊し、カバーガラス(18mm×18mm)で封じた2箇所の花粉数を顕微鏡にて計数。計数された花粉数は、1c㎡あたりの花粉数として⽰した。
白井秀治氏コメント
戸外から建物内へ流入する空気中に含まれる小さな粒子を、フィルターで除去する一条工務店の住宅の場合、居室へ供給された空気から花粉は検出されませんでした。しかし外気をフィルターで濾過せず、屋内へ取り込む構造の住宅では、給気口から空気とともに花粉が侵入することが、この度の検討で明らかになりました。
住居内への花粉の侵入を避けるため、建物内に取り込む空気を濾過し、花粉を除去することは大切であると考えられます。
外壁タイルの目地部分にある8つの吹き出し口から、強力噴射のエアシャワーで花粉を取り除きます。洋服に付いた花粉の平均除去率は97%以上※4。大人も子どももスイッチひとつで、頭からつま先まで全身に付着した花粉を、キレイに吹き飛ばします。
※4:フリース、パーカー、ウインドブレーカー、スーツ、トレンチコートの平均除去率。
白井秀治氏
環境アレルゲンinfo and care 株式会社 代表取締役。
環境アレルゲンの評価と対策の専門家