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2022.05.06

健康と住まい 10-4[空気質と住まい]

空気をキレイにするためには、
計画的な機械換気が必要?

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家中どこでも快適な温度が保たれて、新鮮な空気が流れる。快適・健康に過ごすためには、計画換気が重要となります。
ここでは、換気システムの種類と、それぞれの特徴について解説します。

命にかかわるヒートショック

建材等から発生するホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)といった化学物質による健康被害に、シックハウス症候群というものがあります。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など、人によってさまざまです。

こういったシックハウス症候群への対策として、2003年7月の建築基準法の改正で、住宅の計画換気が義務化。これにより、家を建てる際には、1時間で0.5回、つまり2時間で部屋全体の空気が入れ替わる換気能力を持つ機械換気設備を設置しなければならなくなりました。

計画換気は、シックハウス対策以外にも、二酸化炭素の排出や新鮮な空気の供給、結露対策などの効果が認められています。ただし、24時間強制的に空気を入れ換えるため、花粉や粉塵などを含んだ外気をそのまま室内に取り入れてしまうリスクもあります。

3種類ある換気システムの
メリット・デメリット

機械換気には「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」の3種類があり、特徴は下記の通りです。

第一種換気システム、第二種換気システム、第三種換気システム 第一種換気システム

まず第1種換気は、給気・排気ともに機械で強制的に行います。他の換気方式よりも高価になりますが、換気する力が強いため目の細かい高性能フィルターが使え、空気の流れは最も安定しています。また、熱交換機能つきのものであれば、外気を室内の温度に近づけて給気するため、夏の暑さや冬の寒さなどの外気の影響を受けにくくなります。

第一種換気システム、第二種換気システム、第三種換気システム

次に第2種換気は、給気を機械的に行い、排気は自然に排気口から行います。機械的に空気を取りこむことによって外部より室内の気圧が高くなるため、ドアを開けた際などに外部から塵やホコリが入りこむのを防ぎ、室内を清潔に保ちます。ただし、壁などに隙間が多いと、そこから室内の湿気が入りこんで、壁内結露が発生したり、給気ファンから遠い部分の換気が不十分になったりする可能性があります。

第三種換気システム

最後に第3種換気は、排気を強制的に機械で行い、給気は自然に任せます。イニシャルコスト・ランニングコストともに抑えることができる一方、住宅の気密性が低いと隙間から外気が入りこんでしまうため、逆に冷暖房費がかさんでしまう場合もあります。

従来一般的だったのは第3種換気ですが、隙間の多い家では給気口から給気されず、安定した換気経路を確保できないため、近年は第1種換気が主流になりつつあります。

外の冷気をそのまま入れない
熱交換型換気システム

換気口はいわば“家に空いた穴”のようなもの。計画換気を行う際、第3種換気システムのような自然給気型では、空気と一緒に室内の熱を捨ててしまったり、逆に不快な外気を取り込んでしまったりして、断熱の際の弱点になることも多いです。

そこで、今注目されているのが「熱交換型換気システム」です。熱交換型換気システムでは、空気の熱を回収し再利用しながら換気します。新鮮な外気を室温に近づけて給気するため、冷暖房で快適に調整された室温を損なうことなく家中の空気を入れ換えることができるのです。なお、熱交換型換気ができるのは、第1種換気システムのみです。

光熱費を抑えられて心地いい空気環境を生み出すためには、熱ロスをいかに抑えるかがポイント。換気設備の熱回収率(温度交換効率)にも差があるので、検討の際は確認するとよいでしょう。

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この記事のまとめ

建築基準法の改正で住宅の
計画換気が義務化

①第1種換気(給気・排気ともに機械)
②第2種換気(給気は機械、排気は自然)
③第3種換気(給気は自然、排気は機械)

●給気・排気とも機械で換気する第1種換気が高い効果を発揮

●熱回収率(温度交換効率)の
高い熱交換型換気システムはさらに有効

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