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9-2 収納のヒント

くらし整う! クローゼット収納術①

2025.07.01

自然と片付くクローゼット収納のコツ《前編》

服やモノがパンパンに詰め込まれたクローゼット。何をどこへ入れたのかわからない…と、お悩みではありませんか?今回は、「頑張らなくても自然と片付くクローゼットになる仕組みのつくり方」や、収納テクニックを整理収納アドバイザーの赤工友里さんに伺いました。クローゼットの中をすっきりと片付けて、くらしを整え、快適な毎日を過ごしましょう。

クローゼットで起こる 負のスパイラル 「着たい服がない」と感じ、新しい服を買ってしまう 必要・不必要な服が混在し、着たい服が見つけづらい 増えた服がクローゼットを圧迫、片付けや管理がさらに面倒に 何かと理由をつけて服が捨てられない

クローゼットは服でいっぱいなのに、
なぜか着たい服がなくコーディネートに時間がかかる。
意外と多いこの悩みの原因も、実は収納の仕方にあります。
必要以上に服を詰め込んでいるせいで、
本当に着たい服が見つけられず、新しい服を買って、
さらに管理が面倒に…そんな負のスパイラルが、
クローゼットを使いづらくしています。

「収納の仕組み」で、クローゼットの悩みを 一挙解決! 「収納の仕組み」で、クローゼットの悩みを 一挙解決!

負のスパイラルを解決する鍵は、「収納の仕組み」をつくること。モノの定位置や置き方が決まれば、クローゼットが整うのはもちろん、くらし全体にもさまざまなメリットがあります。

  • クローゼットの中が
    必要な服だけになり、
    コーディネートに迷わなくなる!

  • 収納スペースに余裕ができて、
    片付けや掃除が
    グッとラクになる!

  • 管理ができ、余分な服を
    買わなくなることで、
    お金や時間が浮く!

  • 片付けのストレスから
    解放され、心にゆとりが
    生まれる!

自然と片付くクローゼットになる! 「収納の仕組み」のつくり方 自然と片付くクローゼットになる! 「収納の仕組み」のつくり方

クローゼットの見直しは、「整理」「収納」「片付け」「掃除」の順で行います。特に大事なのは、仕組みづくりの段階である「整理」「収納」です。この2つを押さえれば、「片付け」「掃除」は簡単にでき、自然と片付くクローゼットができあがります。

作業は下から順に進めます。 一度仕組みをつくってしまえば、あとは「片付け」「掃除」を日々繰り返すだけ! 1.	整理 必要なモノを選別する。2.収納 収納スペース内で、何をどこに仕舞うか決める。 3.片付け使ったら、元の場所へ戻す。 4.掃除 クローゼットを開けたついでに、軽く掃除をする。 作業は下から順に進めます。 一度仕組みをつくってしまえば、あとは「片付け」「掃除」を日々繰り返すだけ! 1.	整理 必要なモノを選別する。2.収納 収納スペース内で、何をどこに仕舞うか決める。 3.片付け使ったら、元の場所へ戻す。 4.掃除 クローゼットを開けたついでに、軽く掃除をする。
STEP1

全体量を把握するために、
整理すると決めたら、全て
の服を一気に整理!

01/整理 01/整理

STEP1 STEP1

季節・アイテムごとに分け
手元に残す服を選ぶ

全ての服を季節ごとに「シャツ」「パンツ」「スカート」などのアイテム別に分け、手元に残す服を選び取ります。
大事なのは、「今(好きで)着ているor着ていない」という判断基準。また、「もう一度お金を出して買ってでも着たいか」と買い物をする気分で選ぶのも、本当に着たい服だけが残るのでおすすめです。

STEP2 STEP2

自分の服の「適正量」をチェックする

人それぞれライフスタイルが異なるため、服の「適正量」も異なります。一週間で何を着るか、着回しには何着必要かなどを考えながら、各アイテムの「適正量」を決めます。残したアイテムが「適正量」を超えていたら、収まるように再度選びましょう。

  • ハンガーパイプが幅90cmの場合 ハンガー30本分 ハンガーパイプが幅90cmの場合 ハンガー30本分
  • クローゼットにかける服の量は、ハンガーの数を基準にする方法も

    ハンガーパイプにかけられるハンガーの「適正量」はパイプに対して3分の1
    (薄いハンガーなら2分の1)、
    90cmのパイプなら90÷3=30本
    (薄いハンガーなら45本)です

  • 02/収納 02/収納

    STEP1 STEP1

    アイテムごとに
    収納場所を決める

    クローゼット内に、各アイテムの定位置を決めていきます。この時、「グルーピング」や「ゴールデンゾーン」を意識すると、さらに出し入れがしやすくなります。

  • 使用頻度の高いモノほど、
    扉の開け閉めなどの行動が
    最小限で済む位置がベター

グルーピング

一緒に使うモノは、まとめて収納します。たとえば、子どもの制服、帽子、バッグなどの通園通学アイテムをセットにしておくと、身支度も片付けも簡単になります。また、冠婚葬祭で使うアイテムなども、1つのケースに仕舞うと、必要な際に取り出しやすく便利です。

  • ゴールデン
    ゾーン

    使用頻度の高いモノは、収納場所の中でも最も手に取りやすい「ゴールデンゾーン」に置きます。

Aゴールデンゾーンは、目線から腰の高さの場所。毎日~週に1回使うモノ向け BAの下に位置する場所。月に1回程度使うモノ向け C手の届きにくい高い場所。数カ月~年に1回使う季節外のモノ向け
STEP2 STEP2

ラベリングして
収納場所を“見える化”

「ハンガーパイプの右側はスカート」「この引き出しはTシャツ」など、決めた場所は必ずラベリングして“見える化”します。ハンガーパイプはアイテム名を書いたクリップを挟んでおくと、仕切りにもなります。引き出しや衣装ケースにはラベルシールを貼ると良いでしょう。

  • シールなどでハンガーにも
    ラベリングしておけば、
    戻し間違い防止に

    子どもの服などは、写真やイラストでのラベリングがわかりやすくてGOOD

  • 03/片付け 03/片付け

    「決めた場所に戻す」の繰り返し

    毎回「使ったら決めた場所に戻す」のサイクルを繰り返します。「適正量」で管理し、収納場所が決まっていれば、モノが溢れたり戻し間違えたりもしません。

    モノが「適正量」を超えるとサイクルが崩れるので注意。1つ増えたら1つ処分!

  • 04/掃除 04/掃除

    用事の「ついでに」ササッと掃除

    着替えや片付けでクローゼットを開けたついでに、ササッと軽く掃除。これだけで、十分にきれいな状態を保てます。

    衣装ケースなどの床置きのモノはキャスター付きにすると、動かしやすく、掃除もラクに!

SUPERVISOR
整理収納アドバイザー 赤工友里さん

仕事・家庭・子育てに奮闘する中で、家族が協力しやすい住まいをつくろうと整理収納アドバイザー1級を取得。ブログ「家族が幸せになる収納」を開設し、1日18万アクセスを記録。2017年に株式会社Y-Style設立。 20年にはYouTube「かぞく収納CHANNEL」の開設のほか、「魔法の収納®」をコンセプトとしたブランド”Y-STYLE”を立ち上げ、収納に特化したバッグや財布・小物を企画・製作。著書『新しい収納の教科書(KADOKAWA)』ほか、TV、雑誌等のメディアでも活動中。

赤工友里さん
iikoto

『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。

※本記事は『iikoto』(2024年12月号)の特集をもとに編集しています。

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