防災を考える際に見落としがちなのが衛生面のこと。災害によりライフラインが途絶えると、身体の清潔さを保つことが、とても難しくなります。
災害時でも感染症対策として清潔さを保つことは重要。ただ全身のケアを水に頼ると備蓄量が増えて管理も大変です。身体を清潔にする便利なアイテムは色々ありますが、試したことがないと、いざというとき肌に合わない、好みの香りでない、など使えない可能性が。
髪を清潔に保つには、洗い流す必要のない「ドライシャンプー」が便利。身体用には、ボディシートなどを準備しておきましょう。実際に試して自分に合ったものを見つけておくことが大切です。
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ドライシャンプーには、スプレー、シート、ジェルなど、さまざまなタイプがあるので、ふだんから実際に使ってみて使い勝手や香りをチェック!
ニオイが気になる脇の下などは、アルコール入りのボディシートでケア。肌荒れのときや敏感肌の人は、アルコールフリーで肌に優しい赤ちゃん用のおしり拭きがおすすめです。
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地震で断水すれば、飲用水はもちろん、生活用水もひっ迫するため、洗濯も満足にできない状況に。衛生面を考慮して、デリケートゾーンに直接触れる下着の対策は欠かせません。
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使い捨てのペーパーブリーフや尿取りパッドを備えておくのがおすすめ。どうしても洗濯したい場合は、ビニール袋に下着と少量の水、洗剤を入れてもみ洗いし、少量の水で数回すすぎ、ギュッと絞ってから干せばOK。
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どんな状況でも我慢できないのがトイレ。断水すると、便器の水も流せなくなります。人がトイレに行く回数は1日に約7〜8回、断水は2〜3週間続くケースもあるので、しっかりとした備えが必要です。
災害用トイレは、市販品を買わなくても身近にあるものをベースに簡単につくれます。家の便器を使うので、ふだんと同じ環境で用が足せ、ストレスの軽減にも。
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❶便座を上げ、ゴミ袋(45L/2枚)を二重にかぶせる
❷吸水面を上にしてペットシーツ (1枚)を折りたたみ、便器の奥に入れる
❸便座を下げたら完成!
※使用後は新聞紙(古紙1枚)をちぎって排泄物にかぶせ、上のゴミ袋だけ取り出して口を結んで処分。
災害用トイレの詳しいつくりかたは、
コチラから
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災害用トイレの詳しいつくりかたは、コチラから
被災すると心身にダメージを受けることで免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。対策には水が必要ですが、災害時はできるだけ節水をしながら、清潔さを保てるような工夫が必要になります。
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ペットボトル(500ml)のキャップにキリなどで穴を1ヵ所開け、水を入れたボトルにセットすることで、節水シャワーの完成です。入浴できないときにデリケートゾーンだけでも洗い流せば、膀胱炎などの感染症予防になります。
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