

「ブルーライト」の浴びすぎに
注意!
スマホ・パソコン等の光にも含まれる
「ブルーライト」。長時間ブルーライトを浴びることで、目の疲れや頭痛などを引き起こしたり、寝る前に浴びると体内時計や睡眠ホルモンのバランスが崩れる原因になったりします。スマホ・パソコン等は連続使用せず30分に1回は休憩し、就寝の約2時間前からは使わないようにするといいでしょう。
今日からできるセルフケア! 目を守る習慣で健康に
2025.10.15
今回は、目の悩みを予防・改善する方法について、眼科医の綾木雅彦さんに伺いました。前編では、ドライアイ・近視・老眼・眼精疲労という、現代人に多い4つの悩みを解説。さらに正しい「まばたき」の方法も伝授いただきました。後編では、手軽にできるセルフケアや目を大切にする生活習慣をご紹介します。目をすこやかに保つために、できることからトライしてみては?
※本特集のメソッドを行う際、眼球には決して触れないでください。目に痛みや異変を感じた際は中断してください。
長時間近いところを見続けていると、目が疲れたり、乾いたりしてきます。
悪化する前に、適度に目を休める時間を
とりましょう。ここでは、疲れた目を癒やすセルフケアの方法をご紹介します。
近くと遠くを交互に見ることで、毛様体筋のコリや疲れをほぐすストレッチ。目のピント調節力を鍛え、老眼症状を軽減する効果も期待できます。1日4セットを目安に、目を使う作業の合間などに取り入れてみましょう。
目のピントを調節する毛様体筋の緊張を緩めるストレッチ。読書や勉強、デスクワークなどで近いところを20分見たら、20秒、20
フィート(約6m)以上遠くを見て、意識的に休めましょう。
目に疲れがたまったときは、蒸しタオルや
シャワーなどで目元を温めましょう。目の周りの血行が良くなって、凝った筋肉がほぐれ、疲労物質を流すことができます。さらに、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌を促し、目の潤いをキープする効果も。
スマホ・パソコン等の光にも含まれる
「ブルーライト」。長時間ブルーライトを浴びることで、目の疲れや頭痛などを引き起こしたり、寝る前に浴びると体内時計や睡眠ホルモンのバランスが崩れる原因になったりします。スマホ・パソコン等は連続使用せず30分に1回は休憩し、就寝の約2時間前からは使わないようにするといいでしょう。
健康づくりは、日々の生活の積み重ね。目も普段から行動や環境をちょっと意識するだけで、負担を和らげることができます。今日から手軽に始められる、目にやさしい生活習慣を見ていきましょう。
スマホやパソコンを見るときは、画面を目線より30度くらい下げ、顔から40㎝ほど離すと目が疲れにくくなります。寝転ぶと距離が近くなるのでNG。大きな画面で見る、文字を大きくする、画面の明るさを下げる、ナイトモードにする、ブルーライトカットの保護フィルムを貼る、なども効果的です。
毎日洗顔をしていても、まぶたの際は洗えていないことが多いです。そこで、いつもの洗顔時に「ヨコ洗顔」をプラス。細かい汚れが落ち、目を守る油分を出すマイボーム腺の
マッサージにもなります。また、シャワーを浴びながら行うとより効果が期待できます。
近年の研究で、太陽光に含まれる「バイオ
レットライト」に近視の抑制効果がある可能性が示されました。1日30分(理想は2時間程度)は日光を浴びると◎。この光を通さないメガネもあるため、事前に確認を。一方、紫外線は目に悪いので、長時間屋外で過ごす際はサングラスを着用しましょう。
室内は明るすぎても、暗すぎても、目に負担をかけてしまいます。時間帯や部屋の用途に応じて照明の明るさを調整しましょう。特に、夜は強い光を浴びすぎると生活リズムが乱れます。寝室などのリラックスしたい部屋は、目に直接強い光が入りにくい間接照明を活用するといいでしょう。
適切な温度・湿度も非常に重要。室温が低すぎるとドライアイや眼痛が起こりやすくなります。また、寝ている間は涙がほとんど分泌されないため、湿度が低いとどんどん目が乾燥します。加湿器などで湿度を調節し、エアコンは風が直接顔や体に当たらないように設定しましょう。
糖尿病などの疾患が、重篤な目の不調につながることも。栄養バランスの整った「食事」、適切な時間の「睡眠」、日常的に体を動かす「運動」など、全身の健康を支える毎日の規則正しい生活があってこそ、目も守られます。改めて、自分や家族の生活を
振り返ってみましょう。
疲れた目を癒やすセルフケアや、目をいたわるための生活習慣。どれも、今日からすぐに始められる簡単なメソッドばかりです。目の悩みを抱えている方だけでなく、これからも視界良好な毎日を送るために、ちょっと意識してみてはいかがでしょうか。
※本記事は「iikoto」2024年10月号を再編集したものです。掲載情報は発行当時のものになります。
SUPERVISOR 慶応義塾大学医学部
眼科学教室
非常勤講師/中京眼科視覚研究所
特別研究員 綾木 雅彦さん
1982年、慶應義塾大学医学部卒。ハーバード大学留学(医学部研究フェロー)、昭和大学医学部眼科准教授などを経て現職。慶大眼科学教室の研究者として世界最先端の知見を深めながら、「患者さん第一主義」を貫き、地域に高度な医療を提供。ブルーライト研究の第一人者としても知られる。
『iikoto』は、豊かに、健やかに、楽しく暮らすためのヒントが詰まった、一条のライフスタイルマガジンです。無料でプレゼントいたしますので、バックナンバーページからぜひご請求ください。
※本記事は『iikoto』(2024年10月号)の特集をもとに編集しています。
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