魅力も栄養もたっぷり！おいしい旬の野菜で健康に《前編》

春は、環境の変化や昼夜の寒暖差によって不調になりやすい季節。この時期に旬を迎える野菜は、土から芽を出すものが多く、苦味があるのも特徴です。この苦味は「植物性アルカロイド」と呼ばれる成分で、体に溜まった老廃物を排出してくれます。また、食物繊維が豊富な野菜も多いため、春野菜を食べると体を内側からすっきりと目覚めさせられます。

気温も湿度も上がり、外にでると息苦しさを感じることもある夏。この時期に旬を迎える野菜は、ぶらりと垂れ下がったものが多く、豊富に含まれた水分やカリウムによって体を冷ましてくれるのが特徴です。クーラーが効いた室内で過ごすことが多い方は、そのまま食べると内臓を冷やしすぎてしまうこともあるため、火を通したり、香辛料と合わせるといいでしょう。

冬に向けて少しずつ気温が下がり乾燥してくる秋。この時期に旬を迎える野菜は、滋味深い味わいの根菜が多いのが特徴です。根菜に含まれるデンプン質や食物繊維は、体内の調子を整え、冬の寒さに負けないエネルギーを体に蓄えることができるといわれています。また、空気が乾燥して喉を痛めやすい時期、粘膜を保護する効果のある秋野菜は、風邪の予防にもつながります。

気温が下がり体調を崩しやすくなる冬。この時期に旬を迎える野菜は、寒さで凍ることがないよう、細胞に糖を蓄積するため、甘味の強いものが多いのが特徴です。また、冬野菜は比較的水分が少なく、血液や筋肉をつくるたんぱく質の働きを助けるミネラルや、血行を良くしてくれるビタミンが豊富に含まれているため、体を温める効果が期待できます。