冷え

万病の元といわれる「冷え」。その原因が気密・断熱の低い家だとしたら・・・。

サーモグラフィで、手足の温度を比べてみました。

20代の女性お二人にご協力いただいた実験写真をご覧ください。左の写真は二人が並んで座っている状態、右がその温度を色で示すサーモグラフィ画像です。実験では室内の温度をエアコンで19℃に下げた状態で30分間イスに座ってもらった後に身体の温度を測りました。両者の手と足の色を比べると、向かって左側の女性は手先、足先が青色(約33℃)になっています。冷え性の方は、実際に、手や足先の温度が低いのです。なぜ、二人とも同じ19℃という室温の中にいるのに、身体の部位の温度に差が出るのでしょう。実は、ここに冷え性の問題があると考えられます。

サーモグラフィ画像による体温比較

冷え性が引き起こす身体のさまざまな不調。

冷え性が原因となる体の不調

古くから「冷えは万病のもと」といわれるように、多くの体調不良や身体の痛みの原因になります。冷え性の方にお悩みを伺うと、肩こりをはじめ、頭痛、冷房病、重い生理痛・生理不順、風邪をひきやすくなる、身体がだるい、疲れやすい、胃が痛むなど、さまざまな不調を訴える方が多いようです。また、冬の夜は「暖かいリビングでも膝に毛布を掛けていないと辛い」とか、「寝るときは湯たんぽが欠かせない」といった声もよく聞かれます。冷え性は体質によるものだから病気ではないという人もいますが、本当にそうでしょうか。あきらめてガマンするしかないのでしょうか。

冬寒い家では、体温調整のバランスが崩れます。

人間は恒温動物ですから、寒さや暑さに対して体温をほぼ一定に保つ機能が備わっています。寒い場所に長くいると、まず頭部や臓器などの体温を保とうとして血流を集中させます。そのため、手足の先まで血流が行き渡らなくなるのです。これは健常者も同じ。ところが、この状態が長く続いて体温調節のバランスが崩れたままになると冷え性になるわけです。例えば、気密・断熱の劣った家で寒い冬をいくつも越せば、慢性的な冷え性になる可能性は当然高まると考えられます。また近年では、夏のオフィスなどでの冷房による冷やしすぎが"一年中、寒い冬"状態を創出し、冷え性の辛さに追い討ちをかけているといわれます。

ポイントは「高気密・高断熱」さらに足元から暖める床暖房を。

冬暖かい家。すなわち「身体に負担となる"冷え"のない家」であることが重要です。とはいえ、単に暖房を「強」にして、部屋を暖めれば済むということではありません。それでは部屋の上部に暖気が溜まってノボセたり、乾燥肌を招くばかりか、肝心の足元のほうは寒いままです。大切なのは、建物の気密性・断熱性を高めること。そして、適切な暖房設備を使って、足元から緩やかに暖めることです。できれば、ふく射熱方式の全館床暖房システムなどのように、家中が足元から体の芯まで暖まって、家中のどこに行っても温度差のない状態が理想的です。

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