花粉・粉塵・害虫

スギ花粉の飛散量は40年前の3倍。5人に1人が花粉症に悩まされています。

放置されたスギ林。花粉の飛散量は40年前の3倍に増えています。

写真は例年2月の中旬から4月の中旬にかけて花粉を飛散させるスギの成木です。日本では、戦後、住宅用の建材としてスギが大量に植林され成木へと育ちました。ところが、その後、安い輸入材に圧倒されて、スギは伐採されなくなり、放置されたままになりました。現在、スギ花粉の飛散量は40年前の約3倍に達しています。花粉症発症者は約15年前の調査では約1,200万人でしたが、年々増加しており、今や2,400万人が花粉症になっているといわれます。これは国民の5人に1人が花粉症という驚くべき数字です。

東京都のスギ花粉症有病率の経年変化のグラフと花粉を飛散させるスギ林の写真

一年中、さまざまな種類の花粉が飛散しています。

花粉症起因植物の開花時期のグラフ

花粉症といっても、すべての花粉がアレルギーの原因になるわけではありません。花粉症の原因として特定されたものを表にまとめてみました。これは花粉症カレンダーといわれるもので、さまざまな植物の開花時期が少しずつズレながら、年間を通して花粉症の原因となる花粉が飛散していることがわかります。また、最近の研究では、自動車の排気ガスや、まき散らされる粉塵などによる汚染された空気が、花粉症をはじめとする各種アレルギー性疾患の発症に影響しうることも示唆されています。人と花粉症の関係はまだまだ解明の途上です。

人はそれぞれ違う「アレルギーコップ」を持っています。

「アレルギーコップ説」という言葉を聞いたことがありますか。
この説では「人はそれぞれアレルギーコップという容量の決まったコップを持っている」と仮定しています。そして、幼い頃からアレルゲンとなる食物や環境因子を取り入れていると、やがてコップが一杯になり、中身が溢れだして花粉症などのアレルギー症が発症するという考え方です。
アレルギー症になりやすい人は、そのコップが小さい、つまり許容量が小さいということなのです。

同じ環境で育った兄弟なのに、一人はアレルギーになり、もう一人は発症しないという現象もここに起因するといわれます。しかし、見方を変えれば、「誰もがアレルギーを発症する可能性がある」ことを認識すべきでしょう。現に、40歳、50歳を過ぎてから突然、花粉症になったり、アトピー性皮膚炎を発症する人は少なくありません。したがって、花粉をはじめ、ダニ・カビ・ハウスダストなどのアレルゲンに極力触れない生活を心がけることは、まだアレルギー症ではない人にとっても大切なのです。

ゴキブリやハエなどの害虫も侮れません。

住宅内には種々の害虫が出現します。これらは、もともと住宅にいたのではなく建物の隙間や換気の穴などから侵入してきます。ゴキブリやハエ、蚊はその代表的なものです。これらの害虫は単に不快なだけでなく、食物や食器類を汚染したり、各種疾病の媒介にもなります。また、地域によってはムカデに噛まれるなどの被害もあるので注意が必要。住宅対策としては、こうした害虫を侵入させないよう、隙間のない家にすることが大切です。

住宅内の害虫

ポイントは「高気密・高断熱」

高性能フィルター付き給気口

「花粉症の人は、春に沖縄に行くと花粉症の症状が出ない」といわれます。これはアレルゲンのない環境にいれば、アレルギー症状が起きないということを裏づけています。つまり、住まいの中にアレルゲンを入れないことが、一つのポイントです。とはいえ、微細な花粉や微粒子を完全にシャットアウトすることは困難。できるだけ隙間のない気密性の高い住宅にして、換気システムの給気口には高性能なフィルターを装備することが重要となります。併せて、花粉対策としては、天日干しした布団は取り込む時によく叩く、帰宅時には服についた花粉を払い落としてから家に入るといった、日常の心がけによっても家の中の花粉量はずいぶん違ってきます。

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