「実験して建てる」を、40年。️
机上の理論だけに頼らず、実物大の建物で確かめる。まだ実験施設のない時代からこの実大実験に取り組み、東京大学をはじめとする大学や研究機関と産学協同で積み重ねてきた貴重なデータが、いまの「総合免災住宅」の基礎をつくりあげています。
机上の理論だけに頼らず、実物大の建物で確かめる。まだ実験施設のない時代からこの実大実験に取り組み、東京大学をはじめとする大学や研究機関と産学協同で積み重ねてきた貴重なデータが、いまの「総合免災住宅」の基礎をつくりあげています。
1983年、新しい木造住宅のあり方を模索してきた一条は、その分野の権威として名高い、東京大学農学部教授である杉山英男先生の門を叩きました。以降も多くの先生方に協力を仰ぎながら数々の共同実験や研究を重ね、住まいの安全を追求し続けています。今日の一条を支える住宅性能は、杉山先生をはじめとする恩師の方々との出会いや産学協同での実験の積み重ねがあってこそ成し得たものなのです。
一条は「本物の強さ」を求めて、実大実験を重ねてきました。阪神・淡路大震災や東日本大震災を再現した地震波、さらに今後予想される南海トラフ地震などの想定波でシミュレーションを行い、実大の建物で検証しています。
国家的な防災プロジェクトとして作られた実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」。一条は、数多くの実大実験をこの施設で行い、その実験回数は業界最多を誇ります。ここでは、実際の地震と同様の、前後・左右・上下の三次元の揺れを再現することができます。構造物の耐震性向上につながる研究開発と実践を促進するための、「究極の検証手段」となる施設です。
構造躯体の耐震性と建物にかかる力がわかる「基礎なし」での実験、基礎を含めた耐震性と基礎にかかる力がわかる
「基礎あり」での実験、実際の地震に近く地盤や基礎を介した揺れの影響がわかる「基礎あり+人工地盤」での実験を行います。
耐震実験において、ガル(加速度)やカイン(速度)といった数値は地震の大きさを示す目安になります。これはどちらも「地面の動き」を示す数値です。しかし、過去に起こった地震波を分析し、実際の被害状況と照らし合わせて分かってきたのは、地震波の中にある周期と、地震で揺らされる建物の周期の関係が、住宅倒壊と深い関わりがあるということ。一条はその事実に着目し、建物を倒壊させやすい周期(=キラーパルス)を含むさまざまな地震波を中心に、実験を繰り返し実施してきました。
二つの図は、東日本大震災と阪神・淡路大震災の地震波比較です。二つの地震波を比べると、加速度は東日本大震災の方が約4.5倍も大きいにも関わらず、被害率は阪神・淡路大震災の約1/125でした。
低層住宅に大きなダメージを与えるのは周期1秒前後の揺れ「キラーパルス(下上図黄色部分)」。東日本大震災の「築館波」よりも、阪神・淡路大震災の「鷹取波」の方が大きく力が加わっていることがわかります。加速度は小さいのに、建物を壊すパワーは100倍も大きいのです。
今後想定される地震波
設計用入力地震波
一条は、実際に販売する商品タイプで実験を行っています。2階建て、3階建て、1階がガレージのタイプなど、さまざまな構造の建物で実験を実施。地震に強く、安心であることを実証しています。
一条の実験基準は、倒壊しないことではなく、「地震後も安心して生活が送れる」こと。実験前後の気密測定では、その性能値(C値)の変化がなく、建物の気密性能が維持されていることを立証。太陽光パネルも正常に通電し、外壁タイルの落下もありませんでした。
一条が実大実験に使用する建物は、実際に生活できる間取りであることはもちろん、家具や家電、収納内部まで再現し、生活荷重を考慮した状態で実験しています。さらに外壁や太陽光パネルなども設置した「リアルな建物荷重」にして実験することで、「本当の耐震性能」を確かめることができるのです。
心地よさ、災害への強さ、省エネ・創エネ、耐久。
一条がこだわり抜いた性能すべてが、
暮らしの質を高めます。